【日本一のもち米】無農薬の滋賀羽二重糯を選んだ理由
こんにちは!自然栽培米専門店ナチュラルスタイルの井田敦之です。
皆様はお餅をご自分で搗かれますでしょうか?子供会など何かの集まりでお餅を搗く機会もあるかもしれませんね。
今回は、”日本一美味しいもち米”と称賛されるほど高い評価を得ている「滋賀羽二重糯(しがはぶたえもち)」をご紹介いたします。
このもち米「滋賀羽二重糯」を無農薬・無肥料の自然栽培で作るのは福岡県遠賀郡遠賀町の筋田晃司さんです。
親の代から30年にわたり数種類のもち米を育ててこられた筋田さんですが、今は滋賀羽二重糯の一品種のみを栽培されています。
筋田さんは、何故このもち米「滋賀羽二重糯」を選ばれたのでしょうか?
筋田さんが感じる「滋賀羽二重糯」の特徴や栽培・乾燥方法などのこだわりもお伺いいたしました。
筋田さんが「滋賀羽二重糯(しがはぶたえもち)」を選んだ理由
筋田さんは、これまで親の代から入れて30年以上も数種類のもち米を作り続けてきました。
現在では、もち米は「滋賀羽二重糯」だけを栽培されていますが、数ある中から何故この品種を選ばれたのでしょうか?
筋田さんが選んだ理由は、主に2つだったと言います。
1.栽培が土地に適していた
筋田「うちでは、自然栽培で育てていますが、私たちの土地と栽培方法とも相性が合うようで、しっかりと育ってくれていますね。」
2. 味に納得できた
筋田「また、実際に出来上がってお餅にしてみたところ、色、ツヤ、香り、味も良かったんですよね^^それが滋賀羽二重糯を作り続けている理由ですね」
もち米を天日干しする、その理由とは?
「天日干し」は昔からの手法ではあるのですが、非常に手間のかかる作業です。
現在も、天日干しで乾燥させている農家さんは、ほんのひと握りです。
なぜ、筋田さんは、「滋賀羽二重糯」をわざわざ天日干しさせるのでしょうか?
井田「天日干しは手間がかかる作業なのですが、なぜ滋賀羽二重糯を天日乾燥させるのでしょうか?」
筋田「そうですね。この品種に関していえば昔から天日干しで乾燥させているのですが、そうすることで、稲の中に残っている水分がゆっくりと抜けて、お餅にして食べた時もとても美味しく召し上がって頂けるからです。」
その昔、お餅は、ハレの日に神様に捧げる神聖な食べ物でした。
お祝いの日に頂くお餅だけに、もち米を自然の太陽の光でじっくり乾燥させることは意味があるように感じます。
天日干しとは?
天日干しとは、天日乾燥や稲架掛けなど呼ばれ方がいろいろとありますが、稲架(はさ)を組み、稲をかけて「自然乾燥」させていく作業です。
現代農業では効率の良い「機械乾燥」に置き換わり、あまり行われているところはありません。
「天日干し」と「機械乾燥」では効率だけが違うのでしょうか?
それだけとは言えません。
稲を逆さにして干すことで藁(わら)に残っている養分が、徐々に下に落ちていき、お米の旨味や甘み、養分が増すことにもつながると言われています。
また「太陽で干す」ことによりアミノ酸と糖分の含有量が高くなるとも言われています。
もち米「滋賀羽二重糯」の特徴と選んだ理由
まとめ
これまで親の代から30年以上にもわたりも数種類のもち米を作ってきた筋田さん。
今回は、筋田さんに、なぜ、もち米「滋賀羽二重糯」を選んで栽培しているのかの理由を伺いました。
最大の理由は、筋田さんご家族が、「滋賀羽二重糯」の味に納得したというところでしょう。
天日干しの風景は、妙に懐かしく、そして落ち着くいい雰囲気になっています。
古くから伝わる品種のもち米「滋賀羽二重糯(しがはぶたえもち)」
お祝い事などのハレの日に味わい深い神聖なお餅を頂くことは、日本の伝統の一つですね。
伝統的な無農薬・無肥料の栽培方法や天日干しなどの乾燥と日本に残していこうと思います。