除草が重要な期間&除草剤を使用しない理由とは?|植田自然栽培米

更新日:2024年8月19日 公開日:2024年8月19日

植田自然栽培米の草対策

こんにちは!自然栽培米専門店ナチュラルスタイルの井田敦之です。

一般に農業は草との闘いと言われます。

しかし、自然栽培米作りにおいて、除草剤等の農薬は一切使用しません。
そのため、草との付き合い方は非常に大きな課題となっています。

自然栽培米農家さんは草対策の要所を捉えており、その期間に集中して草対策を行う方が多いです。

今回は、自然栽培歴15年の植田秀幸さんに、自然栽培米作りにおいて除草作業が重要な期間と除草剤を使用しない理由について伺いました。

実際にお話し頂いた動画もございますのでご覧頂ければと思います。

 植田秀幸さんの自然栽培米作りとは?

植田さんと自然栽培米の稲

植田秀幸さんは、熊本県玉名市で「森のくまさん」と「にこまる」の2品種を自然栽培で作られています。

植田さんの自然栽培米とは、農薬や肥料を一切使用せずに育てたお米です。

一般には99.5%以上の農家さんが農薬または肥料を使用しているため、非常に稀な栽培方法です。

植田さんは「江戸時代の農家さんは農薬や肥料を使用せずに栽培していたはずなので、それに倣って栽培しています」と仰っています。

確かに200年くらい前の江戸時代には、農薬はありませんでした。肥料と言っても人工的な物でなくその地域で循環する有機物を使用していました。

植田さんは、人為的な農薬や肥料を使用せず、純粋なお米作りを目指している農家さんです。

除草作業が重要な期間とは?

植田自然栽培米の草対策中項除草機

自然栽培米作りにおいては、除草剤等の農薬は一切使用しません。そのため油断すると草が繁茂します。

一般に草は雑草と呼ばれ敵視されています。

しかし、自然栽培米農家さんは草を敵とは見ていません。
多くの自然栽培米農家さんは草は土を作る存在だと考えています。

草が勢いよく伸びる時期は確かに厄介ではありますが、自然栽培米農家さんが目指す状態は、田んぼの中で稲が主役となる環境を作ることです。

そのため、植田さんは田植え後1ヶ月間が最も重要だと言います。

この期間は、毎日、田んぼに足を運び、稲と草の状況を細かくチェックすることが重要だと言います。

自然栽培米農家は除草剤を使用しないため、チェーン除草、機械除草、手除草、中耕除草機などで除草をしていますが、植田さんは中耕除草機を使用して草対策をしています。

除草剤を使用しない理由

植田自然栽培米の中耕除草機での除草

今回取材させていただいた田んぼの広さは3反ほどです。この面積の除草作業をする時、除草剤を使用すれば3時間(ヘリコプター散布はもっと短い)ほどで終わると言います。

しかし、植田さんは除草剤を使用しないことを重要視しており、中耕除草機で3-4日かけて除草するそうです。

肉体的に負担が大きく時間もかかるにもかかわらず、植田さんはなぜ除草剤を使用しないのでしょうか。その理由は以下だと言います。

1. 除草剤は人をも枯らす
2. 田んぼの微生物が減少する

植田さんは、除草剤には何でも枯らす成分があり草だけでなく人も枯らすと考えています。一番影響を受ける農家として使用をしたくないと言います。

田んぼの微生物量が減少することも大きな懸念事項です。実際に除草剤を使用している土を触ると、土が固くなる傾向にあり、微生物の量が減少しているのを感じるそうです。

また、結果的に植田さんはお米の食味にも影響があると考えています。

田植え後1ヶ月間の草対策が重要!

まとめ:除草が重要な期間と除草剤を使用しない理由とは?

植田自然栽培米の草対策がんづめ

今回、自然栽培米を15年にわたり作り続けている植田秀幸さんに、除草作業が重要な期間や除草剤を使用しない理由を伺いました。

植田さんは田植え後1ヶ月間が最も除草作業に力を入れる期間だと言います。

この期間に稲が主役となる環境を作ることが大事です。

植田さんは、除草剤は植物だけでなく人にも影響を与え、また田んぼの微生物を減らすのでなるべく使用しない方が良いと仰います。

除草剤は、重労働の除草作業から解放してくれるメリットもありますが、同時にデメリットもあります。

除草剤を使用せず、中耕除草機で除草をする現場を見ると、除草剤を使用するなとは簡単に言えません。暑い中、時間がかかり大変な作業なのです。これは信念がないとできません。

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