自然栽培米農家さんへ質問!田んぼに生活排水は混入しませんか?

農業用水

水は稲作においても、私たち人間の身体においても非常に大切なものですね。

ナチュラルスタイルに寄せられる質問の中には
「田んぼで使用する水に生活排水は入り込んだりしないのですか?」というものがあります。

「他の田んぼの農薬が混入したりしないんですか?」
という質問と同じくらいに気になるところではありますよね?

今回は熊本県玉名市の自然栽培農家・植田秀幸さん
実際のところ「生活排水が水田に入り込む可能性はあるのか?」
をお聞きしてみました!

今回もこちらの動画からご覧になってください!

植田さん自身の「水管理」はどのように行っているんですか?

植田さん

熊本県玉名市で自然栽培米を15年以上作り続けている
自然栽培米農家の植田さんに田んぼに生活排水が入る可能性があるのかを伺いました。

私「植田さん、稲作ではどのように水管理をされていますか?」

植田「半分は雨水・池の水と、もう半分は地下水を使っています。」

私「池には生活排水が入る可能性がありますか?」

植田「池の水は山から流れてくる水を蓄えて、各地域に分配しています。生活排水は下水道が整備されているので基本はないです。ただ生活排水が入っているのか見えないのでゼロとは言えないかもしれませんが。」

実際のところ、現代は下水道設備も発達していて、ほぼ混入はないと言えるくらいのようです。
もちろんゼロとは言い切れないかもしれませんが、
実は、熊本県は国連の「生命の水」水管理部門で最優秀賞を受賞しているほど高い水管理システムを評価されています!\(◎o◎)/!

水田の水質は昔より良くなっている!?

植田氏話2

お客様からの「生活排水が混入しませんか?」

この質問の裏には、イメージとして
「川から直接水を引いていると、生活排水で汚れた水によって田んぼも汚れて、そんなお米を食べたくない!」と思っているかと思います。

意外とみなさん、そう思うかもしれないですね。
身近な人に聞いても同じようなイメージの人はいました。

しかし、実際は下水道システムが発達しているために垂れ流しはほぼ改善されているようです。(もちろん、目に見えないのでゼロと言い切ることはできません。各人のモラルの問題かもしれませんが、みんなで水をキレイに保ちましょう。)

植田さんは40年間農業をしてきましたが実感していることがあります。

それは、年々水質が良くなってきている、というのです!

「ドジョウとかスッポンもよく見かけるよ」と。
水質が良くなれば、当然田んぼの質も良くなる。

では、なぜ水質が改善されているのか?

その理由として、周りの農家さん達も農薬を使う回数が少なくなっている、と仰っていました。
自然栽培をしている・していないに関わらず、農家のみなさんも、環境への意識が高まっているのかもしれません。

農業用水に生物が戻ってきている!

川

以前の別の取材時に
「50年前には川に魚がいるのが当たり前だったけど、ある年を境にピタッといなくなった」
というお話を頂きました。

その原因は、農薬でした。

昔は今ほど農薬に対する意識も低く、大量に使用していたようです。そのため田んぼだけでなく、川の魚も激減したようです。

現在では、植田さん曰く「今は配水場にもメダカが相当いる」と。

小さい魚が、農薬によって一番生存を左右されます
小さい魚が生存できると大きな魚も生きることができます。生態系ですね。

昔と比べて、農薬使用量はどうなっているのかを調べてみると1996年をピークに少し減少して、横ばいですね。

農薬使用量
図. 農薬生産金額の推移(農業概説2020 図5-6より)

戦後にいかに農薬が激増したか分かりますね。

農業用水や田んぼの生物がその影響を受けるので、徐々に生物が戻ってくる環境をのこしたいですね。

まとめ-環境を元に戻す-

カワセミ

植田さんから一枚の写真を頂きました。

植田さんの田んぼの周りにカワセミが戻ってきた!と写真をくれました。

共有財産である水を次世代の子ども達のためにも綺麗に保ちたいですね。

今回は、「田んぼのに生活排水が混入するのか?」をテーマにお伝えしました。

現代では下水道処理設備が整っており生活排水が混入することは少ないのですが、何より一人一人が水への意識を高く保つことが重要ですね。

かつての自然環境。
今の大人が子どもだった頃の自然との遊び。

現代の子どもたちは知らないままでいるのかもしれません

かつての自然体系、自然と戯れながら過ごすような日々、
通信や機械だけでなく、「生き物」と触れ合うことの大切さはありますよね。

お米作りに水は最も重要だと言えます。

その水環境を取り戻していきたいですね。

動画での植田さんのひと言
「農薬はあんまり使用しないほうがいいと思う」

植田さんは柔らかく言っていますが、そこには自然栽培を15年以上続けている植田さんの強い意思があります。