籾摺りを2回に分ける!?|植田自然栽培米の美味しさへのこだわり
こんにちは!自然栽培米専門店ナチュラルスタイルの井田敦之です。
熊本県玉名市で無農薬・無肥料の自然栽培米作りを15年以上続けている植田秀幸さん。
自然栽培米農家さんは「美味しい!」と言って頂くご感想が原動力になるために美味しいお米を追求しています。
今回は、植田さんに美味しいお米を届けるためのひと手間を伺いました。
それがなんと・・・籾摺りを2回に分けている、ということなのです。
これはひと手間どころか結構な手間がかかりますが「10年ほど前から行っている」といいます。
植田さんが籾摺りを2回に分けて行うようになった理由を動画も含めてご覧頂ければと思います。
植田さんが籾摺りを2回している理由とは?
通常、籾摺りは収穫後の11月頃の1回のみですが、植田さんは翌5月に2回目を行っています。
わざわざ籾摺りを2回に分ける事は結構な手間がかかるのですが
植田さんには「籾摺りを2回に分けよう!」と決意するきっかけがありました。
井田「どうして籾摺りを2回に分けようと思ったのですか?」
植田「新米と同じような食味を維持するために2回にしました」
井田「いつ頃から2回にしているんですか?」
植田「もう10年くらい前からやってますね」
井田「手間がかかりませんか?」
植田「手間はかかりますが、やっぱり美味しいお米を食べてもらいたいと思ってですね。」
詳しく聞くと、籾摺りを2回に分けようと思ったきっかけは、籾の状態で残っていたお米を夏頃に籾摺りして食べてみたら玄米で保管していたお米よりも美味しかったことからでした。動画でも語って頂きましたのでご覧下さい。
籾摺りを2回に分ける!?
美味しいお米を食べてもらいたいという想いから植田さんは籾摺りを夏場にも行っています。
籾摺りを分けて行うのは手間がかかりますが、植田さんの想いを動画から感じ取って頂ければと思います。
籾米保管により夏場にも美味しいお米を!
植田さんは収穫量の半分を上写真の籾米の状態で保管しております。
籾米保管は玄米保管よりも酸化が進みにくく鮮度が保てると言われているのですね。
10年ほど前、植田さんは夏頃に籾米保管していたお米を籾摺りして食べたら鮮度が良く美味しかったことから5月に籾摺りを行っています。
下の写真が5月の籾摺り後の玄米です。
植田さんは「美味しいお米を食べてもらいたい!」という想いがあります。
籾摺りを2回に分けることは、手間がかかりますが、こちらの方が夏場も美味しいお米が届けれると知った以上は続けると仰っていました。
「なぜ植田さんが手間暇かけて籾摺りを2回に分けるのか?」のこだわりの理由は、たった一つ「美味しく食べてもらいたい!」という想いが原点だったんですね。
まとめ
植田さんの2回目の籾摺り後のお米を7分搗きにして土鍋て炊いて美味しく頂きました^^
現代社会においては効率化が重視されています。農業においても効率化は大事な要素です。
自然栽培米農家さんを見ていると効率化も大事にしていますが、非効率な部分も大事にしています。
ある人は、田植え後に溝を作ってジャンボタニシ対策をしたり、チェーンを引っ張って除草したり。
毎日田んぼの稲に話しかける方もいます。
植田さんは美味しいお米を食べてほしいという想いから籾摺りを2回に分けています。
非効率だけれども大事なものがそこにはあるように感じます。