野田自然栽培米【あきまさり】と【にこまる】2つの違いとは?

更新日:2022年3月21日 公開日:2020年7月15日

自然栽培米農家野田秀明

この度の水害により被害に遭われた皆さまへ
謹んでお見舞い申し上げます。

こんにちは。
ナチュラルスタイルの瀬上(せがみ)です。

連日の大雨。
被災地ではこのような中でも懸命な救助活動が続き
浸水した家屋の片付け作業に追われている人が大勢います。

ナチュラルスタイルでもお世話になっている
自然栽培米農家の方々が人吉にいらっしゃいますが
田んぼや自宅に甚大な被害を受けたとのことでした。

一刻も早い復興を心よりお祈りいたします。

2つの自然栽培米を作る野田さん

ヒノヒカリ

玉名の自然栽培米農家、野田秀明さんは
【あきまさり】【にこまる】というお米を
無農薬・無肥料で栽培しています。

平成6年までは慣行栽培でお米を作られていた野田さん。

自身が農薬の被害に遭った経験から
体に優しい自然栽培の世界に邁進することに。

自然栽培では除草剤を使用しないため
雑草がたくさん生えてきます。

ジャンボタニシ

そのため除草には動力ガンヅメ(除草機)や
余分な草を食べてくれるジャンボタニシを田んぼに放って
除草に役立てています。

食べる人の健康を願い
もっと自然栽培を広めたいという想いから
自然栽培の団体にも所属しています。

あきまさりの特徴とは?

あきまさり系譜

九州で最も多く作られているお米は【ヒノヒカリ】です。
日本では3番目に多く作られています。

ヒノヒカリはコシヒカリを親に持っているので
粘りと甘さがあり、瞬く間に人気のお米となりました。

しかしヒノヒカリは作付けが多いために
収穫時期を逃してしまうこともありました。

あきまさり

さらに近年では登熟期(苗が成長して稲になり、穂を出すまでの期間)における
気温の上昇が著しく、それが品質低下にもつながっていました。

これらを解消するために生まれたのが【あきまさり】です。

あきまさりは、ヒノヒカリよりも登熟が遅いので
高温状態にさらされることもなく
収穫時期を分散できるという利点があります。

しかも、倒伏しにくく安定多収という性質もあり
ヒノヒカリと同等の食味がありながら、あっさりしているので
食べやすいのです。

にこまるの特徴とは?

ヒノヒカリ苗

熊本にお住まいの方なら
【にこまる】は一度は聞いたことがおありでしょう。

にこまるは、ヒノヒカリに代わりうる品種として生まれたお米です。
しかし、ヒノヒカリの血は引いていません。
コシヒカリ系統の血を引いています。

高温状態でもヒノヒカリより強いといわれ
しかも多収であり、ヒノヒカリに負けないくらい美味しい食味のあるにこまる。

自然栽培米の土鍋ご飯

近年では食味ランキングでも多数の受賞を誇り
人気の高まっているお米として広く認められています。

九州をはじめ中国地方の一部地域でも普及が進み
2010年には、ヒノヒカリを上回る評価を受けました。

令和2年度の田植えも無事に完了しました!

野田さん田植え

7月某日、雨の降る中でしたが
野田さんの田植え作業が行われました。

あきまさりとにこまるは
ヒノヒカリに関連した背景のもとに生まれたお米ですが
食べ比べてみると、食味が違うことに気付くでしょう。

いずれにしても、野田さんが作る2つのお米に共通しているのは
体に優しいということです。

令和元年は、あきまさりが先に売り切れました。
今年度はどうなるのか、期待が高まります^^

⇒ 野田自然栽培米あきまさりはこちら

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