個性的な見た目、だけど栄養満点!ぼうぶらで冬を元気に乗り越える!
冬の栄養満点野菜、かぼちゃ。
大人の両手にも収まりきらないほど大きく、そしてずっしりと重く
堅い皮の中には、柔らかい果肉がたっぷりつまっています。
煮物にも、揚げ物にも、サラダにも合うかぼちゃ。
幅広いメニューに活用できる冬の食卓には欠かせない野菜ですね。
ところで、かぼちゃはなぜ「かぼちゃ」というかご存知でしょうか。
かぼちゃはその昔、ポルトガルを経てカンボジアから日本に伝わりました。
カンボジアから来た野菜ということで
カンボジアが訛って、かぼちゃと呼ばれるようになったことから由来します。
かぼちゃは、西洋かぼちゃと日本かぼちゃがあり
そこからさらに細かく品種が枝分かれしています。
「ぼうぶら」というかぼちゃを聞いたことがあるでしょうか。
ちょっと変わった名前と形ですが、味は絶品です。
この「ぼうぶら」についてついて魅力にご紹介いたします。
ぼうぶらとはどんな野菜なのか?
表面は薄茶色で、形はひょうたんのように細長く
切ってみると中には、鮮やかなオレンジ色の果肉がぎっしり。
ぼうぶらの特徴です。
ぼうぶらは、熊本県の伝統野菜「ひご野菜」の一つです。
「ひご野菜」とは
①熊本で古くから栽培されてきた、②熊本の風土に合っている
③熊本の食文化に関わっている、④熊本の地名・歴史にちなんでいる
という4 つのコンセプトに基づいている15の野菜を
熊本県内外に広く知ってもらおうという目的のもとに
熊本県が「ひご野菜」として商標登録したので、ぼうぶらもその一つです。
ぼうぶらは、熊本県春日地区で古くから作られてきた在来種です。
かつてはありふれたかぼちゃだったようですが、その後新しい品種に切り替えが進み
一時はほとんど姿を消してしまいました。
しかしその後、「春日ぼうぶら保存会」の活動などにより復興がすすめられ
平成18年に、熊本市が「ひご野菜」にも指定しました。
ぼうぶらはこんなお料理にも!
ぼうぶらは、日本かぼちゃの一つです。
味の特徴は、糖度が高めで甘味がたっぷりあることです。
大きさは30㎝〜50㎝ほどで、果肉は鮮やかなオレンジ色をしていて糖度が高く
カットした時の香りは、他のかぼちゃと異なり甘い香りが漂います。
ホクホクとしたカボチャのような繊維質でなく
水分を多く含んでおり、滑らかな口当たりのため
サラダやコロッケ、スイーツなどに最適です。
そのまま生でかじっても甘味がありとても美味しいと好評です。
熊本県菊池市七城町で、自然栽培歴20年以上の経験を持つ冨田さんご家族は
このぼうぶらを無農薬・無肥料の自然栽培で作っています。
冨田さんおススメのぼうぶらの食べ方を、動画でご紹介します。
ぼうぶらは栄養満点だから、冬の風邪予防にも効果的!
かぼちゃの鮮やかなオレンジ色を作っている「β-カロテン」は
血中コレステロールの蓄積を抑えて、動脈硬化を予防します。
また「β-カロテン」は体内でビタミンAに変換されます。
ビタミンAには、肺や気管支、鼻などの粘膜を正常に保つ働きがあります。
これらカロテンの働きが、風邪の予防につながります。
さらに、ビタミンやカリウムも豊富に含むので
アンチエイジングや美肌、むくみ解消に効果も期待できます。
様々なメニューに活躍するかぼちゃを積極的に取り入れ
寒い冬を健康的に、そして美しく、乗り越えたいですね!