自然栽培米農家にとってジャンボタニシとは!?|菅原陽介の八神米
こんにちは!自然栽培専門店ナチュラルスタイルの井田敦之です。
皆さん「ジャンボタニシ」をご存じでしょうか?
稲作をされている方にとっては、田植え後の苗を食べる最も厄介となる生物です。1984年には有害動物に指定されました。
熊本県和水町で無農薬・無肥料で自然栽培米を育てている菅原陽介さんの田んぼにもこのジャンボタニシが生息しています。
普通は、このジャンボタニシは有害動物なので何かしらの資材を入れて除去したいところです。
しかし、無農薬・無肥料で栽培している菅原さんは、一般とは異なるジャンボタニシとの付き合い方があります。
今回は、自然栽培米農家さんにとってこのジャンボタニシとはどういう存在なのかを伺いました。
ジャンボタニシとは?|その食性と行動
「ジャンボタニシ」は南アメリカ原産の淡水性の大型巻貝です。
元々は、1981年に食用目的で台湾から日本に輸入されたのが始まりでしたが、日本の食文化には合わず、採算が取れなく廃棄されました。養殖場から廃棄されたジャンボタニシが日本中に広がり野生化してしまいました。
稲を食害することから1984年には有害動物に指定されています。
田んぼをよく見ると、稲や用水路の壁にピンク色の卵を目にしたことがありませんか?あれがジャンボタニシの卵です。見た目が気持ち悪いですよね・・・。
「ジャンボタニシ」は雑食性で特に柔らかい草や葉を好んで食べるので田植え後の苗にも大きな被害を及ぼします。
ジャンボタニシは有害?有益?
上写真は、ジャンボタニシが生息している田んぼです。しかし、よく見てみると苗が残っていて、雑草は生えていなく理想の状態です。
一般的には、ジャンボタニシは「有害動物」扱いですが、菅原さんの田んぼでは少し事情が違うようです。
菅原さんにジャンボタニシはどのような存在を伺ってみると
「ジャンボタニシは増え過ぎれば有害ですけど、適度な量であれば有益動物として扱っています」と。
一般とは全く異なる捉え方と付き合い方をしているのです。
自然栽培米農家にとって
ジャンボタニシとは!?
ジャンボタニシと共存するための工夫
既に田んぼに入り込んでいるジャンボタニシを排除するのでなく共存する。
そのためには、ジャンボタニシの生態をよく把握しておく必要があります。
菅原さんのひと工夫は
「約一ヶ月の間はジャンボタニシが苗を食べないように畦(あぜ)の草を刈って水面に置くことです。」
柔らかい草を好むジャンボタニシが刈った草に群がり苗の食害から守ることができます。
田植え後一ヶ月も経てば、稲の茎も強く太くなるので食害されなくなり、ジャンボタニシは田んぼに生える雑草を食べ除草役を担ってくれるようになるのです。
最後に:ジャンボタニシとは
ジャンボタニシとの共存は、自然栽培米農家さんに共通する考え方です。
通常は「有害動物」となると何かしらの資材を入れて排除しようとします。
しかし、自然栽培は薬剤等何も入れれないので半強制的にジャンボタニシとの共存を選択せざるおえませんでした。
しかし、ジャンボタニシの生態を学び、共生の道を選んだ先にジャンボタニシが除草役を担ってくれることを見つけたのです。
一括りに都合が悪いと厄介者扱いするのでなく
「その存在とどう向き合うのか?」
そこに目を向け、見方を変えることで全く別の存在になる、ということを改めて勉強させてもらいました!