自然栽培の田んぼにいる生き物とは?害虫も大切な仲間だった!

更新日:2021年2月21日 公開日:2020年7月25日

ジャンボタニシ

こんにちは!
ナチュラルスタイルの瀬上(せがみ)です。

初夏に植えた家庭菜園のミニトマトに
青い小さな実がなりはじめました。

家庭菜園はまだまだ素人。

使っている土はもともと庭にあった
肥料も何も入っていない土ですが

毎日水をやり、日光に当てるだけで
ぐんぐんと成長していくんです!

これはもしかして
無農薬・無肥料の自然栽培かなぁなんて
ちょっと嬉しく思いつつ、今日も水やりをしました^^

さて、そんな家庭菜園ですが
プランターには結構虫が寄ってきます。

テントウムシ、ダンゴムシ、カメムシ…

虫ってちょっと嫌だなぁ…と思いますが
自然栽培では、虫が元気に生きていることは
一つのバロメーターでもあるんですね。

自然栽培の田んぼにいるたくさんの虫たち

テントウムシ

自然栽培では、殺虫剤などの農薬を使わないため
たくさんの虫が寄り付きます。

水田の水の中を泳いだり
稲の穂にただ停まっている虫だけでなく

中には、食害を及ぼすカメムシウンカ
寄り付くことがあります。

ウンカの被害

これらの虫にどのような対策を講じるかというと
特には何もしないのが自然栽培です。

でも、そのままにしておいたら
作物がたくさんやられてしまうのでは…!?
と多くの人がお思いでしょう。

ウンカの被害

心配することはありません。
食害を及ぼす虫が寄り付いても
その虫を食べてくれる虫がやってくるからです。

田んぼの中に
一つの生態系を作り出しているんですね。

テントウムシ

自然の力を信じ、自然の力に任せる。
自然栽培ならではの在り方です。

田んぼの中で多様な生き物が生きているのは
作物が健康に成長しているという
バロメーターでもあるんですね。

害虫も米作りに活用!

前田さん除草

田植えを終えたばかりの
まだ柔らかい苗を食べてしまう
ちょっと困った虫がいます。

その虫は昔、食用として海外から流入した
ジャンボタニシというタニシです。
今は害虫として広まってしまいました。

その名の通り、離れた所から見ても
その姿をばっちりと捉えることが出来る
ジャンボなタニシです。

ジャンボタニシ

自然栽培では殺虫剤を使用しないので
ジャンボタニシも伸び伸びと田んぼの中で繁殖します。

でも、そのまま野放しにしておくばかりでは
大事な苗がどんどん食べられてしまう…

そこで自然栽培農家の方々は
その生態を生かし、除草に役立ているのです。

ジャンボタニシ

これも自然栽培ならではの考え方ですね。

害虫と呼ばれていても
田んぼの中ではみんな仲間なんですね。

水害で増えてしまった害虫…でも大事な仲間!

人吉

先日の豪雨
熊本県南は甚大な被害に遭いました。

田んぼの水位が上昇し
人吉の自然栽培米農家さんの田んぼでは
4メートルもの浸水の被害に遭ったそうです。

この水位上昇が原因で
ジャンボタニシの食害が多発。
たくさんの苗が食べられてしまいました。

水害後田んぼ

でも、ジャンボタニシを排除しません。

食害にあった箇所を
手作業で補植しています。

苗の手植えは
長時間腰を屈めるので
体に負担のかかる作業です。

でも、自然栽培農家さんたちは
丁寧に手植えで補植してゆきます。

補植

昨年は、例年になく
ウンカの飛来が多い年でした。

しかし、とある自然栽培米農家さんの田んぼには
不思議なことに、その被害が少なかったそうです。

今年は水害による
ジャンボタニシの食害多発。

前田さん補植

自然の猛威にわたしたちは到底逆らえませんが
でも、抗おうともしない。
自然に沿いながら作物をどう守り抜くか。

このように常に柔軟に対応することで
自然栽培農家さんたちは
年々、進化しているようです。

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