見えない敵には見えない菌で撃退!発酵食品を創り出す戦士たち
新型コロナウイルスが猛威を振るい続けています。
緊急事態宣言が出され、外出自粛が要請されている中でも
感染者は日々増加の一途を辿っています。
新型コロナウイルスに感染しないためにも
マスクの着用はもちろんのこと
普段口にするものにも気を付けているという方は多いことでしょう。
でも、口にするもの一つ一つを消毒するというわけにもいきません。
それよりも大事なのは、栄養バランスのとれた食生活の継続です。
ウイルスに負けない丈夫な体を作るには、免疫力を高めることが重要です。
ウイルスや病原菌をやっつける免疫細胞は、腸に集中しています。
しかし、免疫細胞も元気に機能していなければ、ウイルスをやっつけることはできません。
そこでこの免疫細胞を活性化させ元気にするのが、善玉菌です。
つまり、ウイルスに負けない体を作るには
善玉菌を増やし、免疫細胞を活性化させることがポイントです。
善玉菌を増やすには、発酵食品を食べるのがおススメです。
そもそも発酵食品とは何か
発酵食品は体に良い、とはよく聞きますが
発酵食品とは、そもそもどのような過程で生まれる食品なのでしょうか。
そもそも発酵食品とは
食材を微生物などの作用で発酵させることによって加工した食品
と定義されています。
これらの菌が食材に付着することで成分を分解し
もともとその食材にはなかった栄養成分が増えたり
うまみが増したりします。
つまりこの過程が、発酵というわけですね。
この微生物というのは
乳酸菌や麹菌、納豆菌、酵母菌などの善玉菌のことで
わたしたちの体にはとても良く働き
対外から入してくる菌を撃退する役目があります。
発酵食品には、醤油や納豆、チーズ、ヨーグルト、キムチやワインまで
実にたくさんあります。
発酵食品を作り出す戦士、菌たちがウイルスから守ってくれる!
わたしたちの体にもともと備わっている免疫細胞は
その多くが腸に集中しています。
腸の中には、免疫細胞を活性化させる善玉菌が住んでいます。
善玉菌は、乱れた食生活により減少してしまいます。
善玉菌を増やし、免疫細胞を機能させるには
栄養バランスの良い食事、中でも効果的なのは
たくさんの菌が含まれている発酵食品を摂ることがポイントです。
目に見えないウイルスや病原菌を撃退してくれるのは
目に見えない菌という戦士たちなのです。
日本の発酵食品の代表選手、味噌
日本人が昔から食べてきた発酵食品の一つに
味噌が挙げられます。
味噌は、古代中国に起源に持ち
日本には平安時代に伝来したといわれています。
この頃の味噌は、地位の高い人の給料や贈り物として扱われるなど
庶民の口には入らない、高価で贅沢な食べ物でした。
鎌倉時代には戦場にも持ち込まれるなど
闘う武士たちの強い体を作るには欠かせない食べ物だったのです。
現在では様々な原料で作られ
味にもバリエーションがある味噌。
その土地の気候や風土に合わせた作り方によって
味や色に違いが生まれました。
味噌を毎日の食生活に取り入れ
ウイルスに負けない丈夫な体作りに役立ててゆきたいですね。