無農薬米作りが日本で難しい理由とは!?

更新日:2021年2月22日 公開日:2019年7月9日

こんにちは!

自然栽培米専門店 ナチュラルスタイルの井田です。

今回は「無農薬米」に携わっている者として、
皆様に知って頂けたらということをお伝えします。

冨田自然栽培米の稲

最近では、”無農薬”の認識も広まり、有機栽培、自然栽培とよく耳にするようになりました。

結構身近になってきていますが、実は無農薬栽培するには大きな壁があることを皆様はご存じでしょうか!?

特に日本という国で取り入れるのは難しい理由がありますので、今回はこのことを記事にさせて頂きます。

日本の気候は無農薬米作りに大きな壁

雨

まず第一に米や野菜が育つうえでもっとも大切なのが気候です。

日本の天候というのが、温暖多雨で草も生い茂り、虫も多く発生しやすいことから病気になりやすい環境にあります。

1つのデータとして、年間降水量では、日本の場合:1,750㎜(有機栽培普及率0.5%)、 イタリアの場合:840㎜(有機栽培普及率14.5%)とまったく異なる天候での栽培となるので、どうしても無農薬栽培は敷居が高く大きな壁となっています。

生態系のバランスが崩れてしまった場合、農作物に被害を与える虫や微生物が優先すると
さらにそれらの虫や微生物が猛威をふるって農作物の被害が拡大する可能性があるのです。

農薬使用が常識になっている日本

周りの目

次に、無農薬栽培を取り入れていきたいと思う方に立ちはだかるのが「周りの目」。

畑や田んぼは多くが先祖代々から受け継がれてきた土地とその地域の習わしで成り立っている部分があるので、自分だけ違う農法をしてしまうとやはり、「病気や害虫がくるから農薬を撒け」等と隣近所の畑とのすれ違いが生じてしまいます。

また、地方となると組合という名目で近所付き合いや寄合も行われるため、一人だけ違うことをしてしまうと、白い目で見られ省かれる可能性もででくることにもなりかねません。

そんな事情から、無農薬栽培を続けるには、よほどの無農薬栽培を続ける理由と信念がないと続けることはできません。

やはり、日本は地域社会で周りとの協調を大事にする人種なのでどうしても出る杭は打たれてしまう傾向にあります

無農薬米に挑戦する若者がいる

しかし、そのような中、若者を中心に有機栽培や自然栽培に挑戦するのは若者が多くなってきている事実もあります。

多くの農家さんが行う農薬・肥料を使用する慣行栽培の平均年齢66歳に対し、有機栽培の平均年齢59歳と若い世代の方の参入により平均年齢が下がっています。

私が普段からお世話になり、関わらせている冨田和孝さん(39歳)も実父と共に無農薬で栽培する農法を広げている一人でこれからの自然栽培米を広げる上で重要な役目を担う代表的な方であります。

今後の農業の世界でも、農業の常識を変革するには無農薬に挑戦する農家さんが必要です。
常識の枠を越えて挑戦する若者が増えて欲しいと思っております。

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