「苗半作」と言ったら、これで半分は決まる!苗床作業とは?動画も
お米つくりでは「苗半作」といって、良い苗を作ることができるかどうかで
その年の作柄・収量の半分は決まってしまう、ということの表現があります。
それだけ苗つくりは品質や収量に大きな影響を与えるので大事な作業なんですね。
実際のところ、どんな作業でどんな点に注意を払っているのでしょうか?
見て、触れて、聞いてきました!
苗床作業は「肝!」
熊本県菊池市で自然栽培米を栽培されている冨田和孝さん。
やはり、苗床作業は米農家にとって肝であり緊張と集中が必要だ
というお話を聞けました。
-米農家さんにとって、一年で一番大事という話を聞くのですが、苗床作業とは一体どういう作業でしょうか?
「一年で一番緊張する、集中する、体力も使うし。それだけすごく大事な仕事」
「特に、気を使うし何度やっても慣れないのは
今年もちゃんと芽が出てくれるのかなぁ…?と不安になってしまいます^^;」
経験を積んでも、緊張する場面や「不安」というのは残るものなんですね。
新人でもベテランでも、どんな仕事においても、そうなのかも知れません。
新しい試みにもチャレンジ中!
こういった「不安」や「緊張」を毎年迎えながらも、果敢に新しい試みにもチャレンジです!
通常の苗床作業は、ベッドを作り、畝(うね)を立てて水を張って並べる、という手順ですが
「どうしても従来のやり方では労力がきつかった」
ということで、
「様々やり方はありますが、模索した結果
乾田で畝立て、乾いた状態から並べていくやり方を取った」
試行錯誤で2年目の乾田からの苗床作業。
通常の苗床作業は人手が多く必要で、ぬかるんだ地面に足元が取られるので非常に体力を使うんですね。
でも、このやり方だと作業する人達への身体の負担も大きく減らすことができるのです。
今年もいい苗で美味しいお米がたくさんできますように!
-実際のところ、苗は1年の収穫量に大きな影響があるのでしょうか?
「その通りですね。苗を失敗してしまうとその年の米つくりがある程度決まってしまう。
そういった側面からも、余計に緊張するし集中するし、気を使う作業です」
どんな仕事や職人でも、不安や緊張感といったものはポイントポイントで存在するのですね。
でも、またその緊張感が、私達自身に常に進化や集中力を与えて
いい仕事になったり、成果として現れたり、反省や次へのチャレンジというものを与えてくれるのですね。
軽いストレスは刺激として必要だ、ということなんだと捉えたいと思います!
コロナ禍でも農業は止まることのできない仕事のひとつです。
農家さんに感謝しつつ、今年もいい苗で、美味しいお米をいただけることを願っています^^
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