無農薬米がウンカなどの虫や水害に強い理由とは?

更新日:2021年2月21日 公開日:2020年7月22日

自然栽培の稲

こんにちは!
ナチュラルスタイルの瀬上(せがみ)です^^

最近、ウンカの被害が相次いでいる
というニュースをよく耳にします。

ウンカは、毎年のように発生してますが
今年は特に被害が多発しているとのこと。

ウンカの被害に遭った田んぼは
稲が枯れ、お米も収穫できなくなります。

そこで対策として使うのが
防虫剤や殺虫剤です。

しかし、自然栽培では
これらの農薬は使いません。

ではどのように対策しているのでしょうか。

ウンカとはどんな虫?

ウンカ

先にも述べましたが
ウンカは、米につく虫です。

もともと日本に生息しているウンカや
中国、東南アジアから飛来するウンカなど
種類や生態はさまざま。

南方の温暖な地域から飛来してくるので
日本では九州に多く飛来します。

ウンカは毎年田植えが行われる梅雨の時期に飛来し
稲につき、出たばかりの穂を吸汁します。

ウンカの被害

ウンカに吸汁されるとどうなるかというと

稲に生育不良を起こしたり
分げつを減らしたり
広範囲にわたって枯らしてしまうなどし
収量を激減させます。

水田に飛来すると3世代にわたって増殖し
稲が収穫されると
越冬のため日本から移出するウンカもいれば

増殖後はそのまま日本で越冬する
というウンカもいます。

いずれにしても
ウンカが寄り付くと収量が減ってしまうので
多くの農家さんたちは、農薬をまきます。

農薬が効かない進化したウンカが出現している!?

ウンカ被害が後を絶たない現在ですが
ウンカは大昔から大発生を繰り返し
ときには飢饉をも引き起こしてきました。

日本では
江戸時代に大発生したという記録もあり
多くの農家を苦しめてきたウンカですが

その後農薬の開発が進み
ウンカの防除剤も作られると被害は減少。
米の収量も安定しました。

農薬は、私たちの食卓を支える大切な主食を
守ってきたのです。

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しかし、10数年前からは
度々ウンカが大発生しています。

これはすなわち
ウンカに防除剤が効かなくなっている
ということです。

ウンカも自分の種を守り、継ぐためにも
農薬に対して抵抗性を身に付けた生態に
進化していると考えられているのです。

冨田自然栽培米収穫

ウンカの被害を抑えるために作られた農薬なのに
まけばまくほど、ウンカも強くなってしまう。

このようなサイクルから抜け出すのは
非常に困難なことでしょう。

無農薬米は虫や水害に強い!

無農薬米にテントウムシ

無農薬米は、殺虫剤や除草剤を使用しないので
虫がつきやすいと思われていますが、実は逆です。

農薬を使わない田んぼには
一つの生態系が作られます。

ゲンゴロウ

米につく虫が寄り付いても
その虫の天敵が食べてくれるのです。

昨年は、例年になくウンカが発生した年でした。

しかし、ある自然栽培米農家さんの田んぼでは
不思議なことに、被害がなかったといいます。

無農薬米の強さはそれだけではありません。
水害の冠水にも負けないのです。

今年の梅雨、九州南部では未曾有の水害が起こり
多くの田んぼが被害を受けました。

大柿さん田んぼ被害後

しかし、無農薬米の稲は倒れず
たくましく生き残っていたのです。

地上ではわかりませんが
無農薬米の根は
土中に広く張り巡らされているからなのです。

根っこの比較

無農薬米を作る自然栽培農家さんは
水田に棲みつく虫たちを
とても大切にしています。

ウンカ対策はこれといってしていない
という農家さんも多いのです。

ウンカであろうが
生きている小さな命を
決して排除しようとはしません。

あるがままの自然に任せることで
稲も自然の力でたくましく成長するのです。

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