日本のお正月には、やっぱりお餅-その歴史や種類、焼き方

更新日:2021年2月21日 公開日:2020年1月6日

今でこそ、お餅はいつでも好きな時に食べることができますが、かつては冠婚葬祭や接客の時など特別な時に食べるものでした。
日本ではおもちは白くて丸く平たいものであり、また、ただの食べ物ではなく神様が宿っていると考えられていたので、
お正月や節句、誕生祝い、季節の行事や祝い事の時に供えられ食されてきたのです。
今回は、私達日本人のお正月には欠かせない存在のお餅について探ってみました。

※この投稿は2020年の最初になります。
謹んで年頭のご挨拶をさせていただき、
皆様には、幸多き新春をお迎えのこととお喜び申し上げます。
また旧年中はひとかたならぬご厚情を賜り、厚くお礼申し上げます。
新しき年、皆様のご要望により一層お応えできるようさらに精励してまいりますので
本年もお引き立てのほど宜しくお願い申し上げます。

お餅の始まりとその扱われ方

お餅は稲作と同じころ、縄文時代後期に伝わってきたと考えられています。
土器による蒸し器が発見されているので、少なくとも古墳時代にはお餅の存在が認められます。

平安時代にもなると、白い「つきもち」のほかに、大豆や小豆、ごまなどの材料を混ぜ込んだ餅や
米の粉を用いた「ちまき」に代表される「粉もち」などが作られたようです。

お餅を神聖なものとして扱われている代表が、床の間に飾る「鏡餅」です。
これは、お正月に方々の家を訪れる年神(としがみ)様にお供えするものです。
門松や松飾りも年神様への目印ですよね。
ちなみに、おせち料理をいただくときに使う祝箸も「神様と一緒にいただく」という意味で両側が細くなっています。

お餅を供える習慣

その鏡開きに代表されるように、祝い事にはお餅を供える習慣があります。
ひな祭りの「菱餅」をはじめ、端午の節句には「柏餅」お彼岸の「ぼた餅」といった具合です。

「菱餅」は、3月3日の桃の節句に雛人形と一緒に供える菱形の餅です。
赤・白・緑という3色のものが多数ですが、地方によっては異なるところもあるようです。

この菱餅が今の形になったのは江戸時代と言われています。

赤色は、解毒作用のある山梔子(クチナシの実)で色をつけ、健康を祝い、桃の花を表している
白色は、菱の実を入れて血圧低下効果、清浄や純白の雪を表している
緑色は、蓬を使うことで増血作用、厄除け、新緑を表している

同じように「柏餅」が人々に食べられるようになったのも江戸時代と言われています。

柏の木は新しい芽が出てくるまで、その木に生えている葉っぱが落ちません。
そこから、「子が生まれるまで親は生きている」「跡継ぎが途切れないように」
といった子孫繁栄の願いを込めて、柏の葉で餅を包むようになりました。
その他所説はあるようです。

また5月5日といえば柏餅というのは、関東の常識であり、関西では「ちまき」が食べられていたりします。

おいしいお餅の焼き方

現在お餅は販売されているものが主流ですが、古くは自宅で餅をつく風習でした。
用意するのはもち米だけ。前日から水につけ、十分に水を吸わせておきます。

餅つきをする日程としては、鏡餅に使うための餅つきは12月28日。
26日、29日は縁起が悪いとされています。31日も「一夜飾り」となってしまうので好ましくはありません。

お正月を迎えてからお祝いの行事として餅つきをするのもいいです。
町内会のイベントなどで餅つきが行われたりしますね。
でも、鏡餅は新年を迎える前に別に用意するのがベストのようです。。。面倒かもですが(笑)

フライパンで
フライパンでも焼けます。くっついてしまうといけないので、クッキングシートを敷きましょう。
冷たい状態のまま乗せて、ゆっくり弱火で焼きます。

オーブントースター、魚焼きグリルで
オーブントースターや魚焼きグリルだと、網に餅がくっつきがちです。
この悩みを解消するには、予熱です。あらかじめ庫内の温度を上げておくことでくっつきを防止できます。
焼き過ぎを防ぐために、焼き色がついたら火を止め、そのまま庫内に2分ほどおきます。余熱で中まで火が通ります。

家庭用の餅つき機でも、結構おいしく出来上がります^^

また、1月11日は鏡開きです。(地方による)
長い間飾っていたお餅は乾燥してますから、おしるこやお雑煮に入れて食べます。
年神様にお供えした鏡餅を、無病息災などを祈ってみんなで召し上がりましょう。

今年も良い年でありますように…!

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