無農薬米の黒いお米は何でしょうか?ー熊本の無農薬・自然栽培のお米ー
自然栽培米専門店
ナチュラルスタイルの井田です。
私たちは、無農薬・無肥料で育った自然栽培米を厳選してお届けしております。
その中でよくある質問の一つに
「黒いお米が混ざっていますが、これは何でしょうか?食べても大丈夫なのでしょうか?」
とあるので、今回はその気になる「黒いお米」について書きたいと思います。
黒いお米の正体とは?
皆さんは、これまで届いたお米の中に黒いお米が混ざっているのを見たことはないでしょうか?
腐っているのでは?とか疑問に思われた方もいらっしゃるかもしれません。
この黒いお米は、別名「斑点米」や「ヤケ」とも呼ばれ、腐っているものではありません。
この原因は、収穫前にクモヘリカメムシがお米の養分を吸った際にできる黒い痕です。
では食べても大丈夫なのか?という質問にお答えすると、率直に言って食べても何の問題もありません。
無農薬と黒い斑点米との関係
この黒い斑点米の原因は、クモヘリカメムシが原因となっているのです。
このカメムシがお米の汁を吸うことで黒い斑点米が生じます。
一般では、この黒い斑点米が入ると見た目が悪いとの理由からお客様からクレームがきます。
そして「黒い斑点米」はお米の等級が下がってしまい取引価格も下落してしまいます。
カメムシがいると農家さんとって何のメリットもないために
一般の慣行栽培ではネオニコチノイド系農薬を散布して殺虫するという対策が取り入れられています。
農薬を撒くことで見た目はきれいになり、お米の等級も上がるのです。
このお米の等級は、安全性は関係なく見た目で全て判断されてしまいます。
黒い斑点米を無くすためのネオニコチノイド系農薬の影響
農薬は、農家さん自身の人体だけでなく、環境や生態系にも影響を与えます。
真っ白なキレイなお米を求めた結果
農家さんの健康や環境・生態系を犠牲にしていると言っても過言ではありません。
特に「ネオニコチノイド系」農薬は、ミツバチの大量死と関係があるのです。
自然栽培米水田では、下の写真のようにニホンミツバチが花粉を集めに来ているのがわかります。
ネオニコチノイド系農薬を撒くと
写真のニホンミツバチも殺してしまうのです。
写真を見てお分かりのように花粉を運んでいるのです。
ミツバチは、花粉媒介者であり、果物、野菜等どの作物にも受粉のために欠かせない昆虫なのです。
このようにネオニコチノイド系の農薬により
生態系に影響を及ぼしてしまうために
自然栽培米農家は、農薬を一切使用しません。
無農薬米だと黒いお米が入るのは仕方ないのか?
無農薬で栽培をする自然栽培米作りにおいては、
どうしても黒い斑点米が混じる割合は高くなります。
しかし、お客様にはなるべく見た目も良いお米を届けたいと思い
自然栽培米農家さんは日々切磋琢磨されております。
この米農家さんの努力として行っているのが
2つの方法を行っています。
1.色彩選別機を使う
2.自らの手で除く
色彩選別機はとても高価な機械なのですが農家さんは自分で購入したり、
貸してもらったりとしてなんとか取り除こうとしています。
農薬を使用したお米よりも斑点米が含まれるため多く取り除かれるのですが
それでも混ざってしまう場合があります。
そして最後は地道な手作業で手間暇かけて自分の手で取り除くようにしています。
環境や生態系を守るため無農薬栽培にこだわっている米農家さんは
なるべく色彩選別機で多くを取り除きつつも地道な手作業でも取り除く努力をしているのです。
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