自然の教え1-ナチュラルスタイル井田 敦之-
私がミクロネシア連邦国のポンペイという島で
1年半の間、自然と共に生きる民族と生活して以来
自然界と人間界に共通する法則を見出し自分の生活に活かしてきました。
自然から学んだ「幸せに豊かなに生きる秘訣」を分かち合えればと思います。
<目次>
- 1 目に見えないものを見る
- 2 必要な物は自然界がくれる
- 3 自然界の2:6:2の法則
- 4 自然のリズムを取り戻す
- 5 自分が世の中を良くしたいと思った時どうする?
- 6 人間は食べた物でできている!?
- 7 なぜ昔から腸内細菌を重要視するのか?
- 8 天然林から学ぶ生き方とは?
- 9 自然の豊かになる法則
- 10 自然界は常に変化している
- 11 伸び伸び自分を生きるには3Gを抜く
- 12 3Gの一つ「我慢」を抜く
- 13 3Gの一つ「義務」を抜く
- 14 3Gの一つ「犠牲」を抜く
- 15 自然界では常に変化ー変化が安定ー
- 16 柔らかく生きるのが健康の秘訣!
- 17 温かく生きる
- 18 水はけ水持ちが良い土とは?人間でいうと・・
- 19 私達の人生の土台を作る上で重要な事とは!
- 20 身近にある味噌汁のパワー
目に見えないものを見る
除草剤を使用しない畑を見て回ると、
始めはスギナしか生えなかった畑が今では、カラスノエンドウが生えています。
つまり土壌状態が良くなってきてるよというサイン!
「目に見えない土壌の状態」を教えてくれているのです。
人間界も同じです。
目に見えないものは形となって現れます。
私達が楽しい氣持ちで取り組んだことは、
その氣持ちは目に見えないけど、
見ていて楽しい物と形作られます。
必要な物は自然界がくれる
無農薬・無肥料でお米を作っている自然栽培米農家の冨田さんは、
20年ほど前まではレンゲを使用していました。
現在は、レンゲを全く撒かないのですが、おもしろいことに地力が落ちたなと思ったらよく生えてきます。
そして、その土地は地力が回復していくのです。
必要な物は自然界が与えてくれます。
私達は、不足していることに目がいきがちですが
私達も自然体に生きれば、必要な物は自然と揃うのかもしれません。
自然界の2:6:2の法則
自然界には2:6:2の法則が働き、
アリの世界でも良く働くアリが20%、中間のアリが60%、そしてサボるアリが20%いるといわれています。
この法則の裏に隠された大事なメッセージは、サボり20%のアリも大事だということです。
残り80%のアリに何か起こった場合、20%のアリが働き出します。つまり、無駄なアリはいない!
人間界においてもこの法則が当てはまります。
人間は、一個人がいろんな分野で活動するので、
自分が優秀な20%に分類されることもあれば、逆にあまりできない20%に分類されることもあります。
しかし、いずれにしても全ての人が必要な存在なのです。
自然のリズムを取り戻す
休日は昼近くまで寝る方もいるかもしれませんね。
でも、休日こそ「自然のリズム」を取り戻す時です。
植物が、柔らかい朝日を浴びて徐々に活動していくように
人間も朝日を浴びることで全交感神経を呼び起こします。
朝日が一日の始まりのスターターとなっています。
自分が世の中を良くしたいと思った時どうする?
世の中を良くしたいなと思ったらどうするのか?
それは、腸内を見れば分かります。
人間の健康体の腸内細菌の割合は
善玉菌:日和見菌:悪玉菌=2:7:1
若干、善玉菌が多ければ良いのです。
これは、人を変えるという意味ではありませんよ。
自分の心の在り方の割合です。
自分にとって心地の良いこと・楽しいことの割合を若干増やしていきましょう!
人間は食べた物でできている!?
食を大事にしている方は、
この言葉をよく「人は食べたものでできている」と耳にするのではないでしょうか?
自然栽培の世界にいると自然界とリンクして人間界を見るのでこの言葉が腑に落ちます。
肥料(窒素分)の多い土壌で育った農作物は、
サイズは大きいが病気や虫に弱い。
そのため農薬が必要になるという循環を生みます。
人間界でいうと肉(窒素分)の多い食べ物を摂ったらどうなるのか?
起こる現象は同じです。
病気になりやすく、薬が必要となる可能性が高まります。
人間には食の楽しみというのもありますので
肉を食べても良いと思いますが
レモンかけるとか、野菜も食べるとか
体の為に食べ物のバランスを考えることが重要となります。
また、運動で燃焼したり筋肉にかえることも重要です。
自分と共に歩む体を大切にしてあげて下さい。
なぜ昔から腸内細菌を重要視するのか?
腸内細菌研究者によると、「私達の心や身体は腸内細菌によってコントロールされている」と言います。
免疫疾患、肥満、糖尿病、アレルギー症状にも腸内細菌が影響すると報告されています。
私達の自然栽培の世界では、
土壌の微生物を重要視します。
根圏の微生物層により病害虫に強くなるのです。
そして、腸内細菌と土壌微生物の面白い関係とは
大腸に棲む細菌数は1g当たり約100億個体以上
また、土壌1g当たりも約100億個体以上いるといわれています。
土質により差があると思いますが、
要は、私達の腸内細菌と土壌微生物の数には共通点らしきものが見られるのです。
単なる偶然でしょうか?ぜひ、菌と共存しましょう!
天然林から学ぶ生き方とは?
天然林の特徴は、
生物多様性が保たれていることにあります。
自然状態で放置すると多様な生物が絶妙なバランスを保ちます。
私達人間界も同じです。
多種多様な人間を理解する。
多種多様な考え方を理解する。
多種多様を受け入れる、これが自然界です。
自然の豊かになる法則
自然界を見ると
どんどんと豊かになる法則があります。
火山が噴火して裸地になったとしてもコケが生え、草が生え、木が生えてきます。
年々と土が豊かになり、
そこに棲む生物量も増えていきます。
自然状態であれば豊かになってきます。
人間を地球としてみると
人間界においても
自然体に生きる人は人生が豊かになっていきます。
肩の力を抜いて自分らしく生きましょう!
自然界は常に変化している
自然栽培の世界にいると自然から多くを学びます。
自然界では、植生遷移(しょくせいせんい)といい、
コケ⇒草⇒木と常に変化していきます。
変化することで豊かになっているのです。
人間の心には、「現状維持装置」がついています。
現状で生きてこれたので、現状維持が安心なのです。
でも、自然界を見ると常に変化しているのが分かります。
若い時期は特に変化のスピードは速いです。
「変化する」これが自然の理です。
伸び伸び自分を生きるには3Gを抜く
植物が最も伸び伸び成長するには目に見えない部分の根っこを伸ばす必要があります。
この根っこの成長を邪魔するものが自然界にあります。
それが地下20-30㎝にできる「硬盤層」
トラクターに踏み固められたり、肥料分が固結してできる
硬くて冷たい層
人間もこの「硬盤層」があると成長を阻害します。
人間の「硬盤層」となるのが3G(我慢、義務、犠牲)
幼少の頃は3Gが必要な時期もありますが、
大人になるにつれて手放していく必要があります。
3Gの一つ「我慢」を抜く
自分の根っこをドンドンと伸ばすには、
まずは3Gの一つ「我慢」を抜いていきます。
我慢が悪いわけではありません。
幼少の頃から社会活動に入っていくにつれて
我を通すことを制限して他人の気持ちも推し量ることも覚えるでしょう。
でも、大人になり、
人の気持ちを察する事ができてもなお
我慢を続けると本来の自分の成長を妨げます。
自分が今日本当にしたいこと
自分が今日本当に食べたいもの
自分が今日本当に言いたいこと
今日の自分を大切にしてあげて下さい!
3Gの一つ「義務」を抜く
自然体に生きるには
「義務」も徐々に抜いていきます。
義務を分かりやすい言葉でいうと
「・・・ねばならない」
義務に関しても、我慢と同様に幼少の頃は社会活動のために必要なのです。
しかし、大人になり徐々に抜いていきます。
義務は、「本当はしたくないけど、しなければならない」と思っている事です。
例えば、大きな例でいうと
「本当は働きたくないのだけれども生活のために働かなくてはいけない。」
この義務感を抜くには、
自分のしたい別のことを仕事にする。
今している仕事の楽しさを探す。等方法はあるのです。
「本当はしたくないけど、しなければならない」
自然体に生きるために
この義務感を徐々に抜いていきましょう!
3Gの一つ「犠牲」を抜く
自然体に生きるために
3G(我慢・義務・犠牲)を抜いていくお話をしました。
最後は、「犠牲」ですね。
これもいつの間にやら体に染みついています。
犠牲を言い換えると
「・・のために・・・できない」
例えば
職場のみんなのために私は休めない。
家の方なら
家族のために私は・・・できない。
自己犠牲の裏側には
本当は私は・・・したいけどいう気持ちがあり
自分を大切にしていない状態です。
ちなみに自己犠牲を感じるということは
新たな自分が出てきた証でもあります。
応援する側から自分の夢を叶える側への変化
自分を大切にお過ごして下さい!
自然界では常に変化ー変化が安定ー
自然状態で150年くらいすると
極相といわれる原生林のような状態になります。
人間に例えると、かなりの高齢状態です。
この状態では、見た目はほとんど変わりません。
でも、内部では、動植物達による変化が繰り返されて
生態系が安定しているのです。
変化により安定が保たれているのが自然界
歳を取っていっても
変化を楽しむ生き方がお薦めです。
柔らかく生きるのが健康の秘訣!
自然栽培農家にとって土作りは最重要事項です。
どのような土が良いのかというと「柔らかい」土です。
自然界でも人間界でも
この「柔らかい」というのは重要キーワード
「柔らかい」と物事がスムーズに進みます。
土が柔らかい
体が柔らかい
人間性が柔らかい
「柔らかく」をキーワードに過ごしてみて下さい!
温かく生きる
自然栽培では、良い土の条件として「温かい」というキーワードがあります。
温かい土だと根の伸びが良くなります。
温かい土壌この状態を目指すために
農家さんは試行錯誤されています。
これは人間界も同じですね。
温かい言葉
温かい行い
温かい人間性
「冷たい」のと「温かい」のと
どちらの方が私達の人生をより伸ばしてくれるのか?
「温かい」言葉や行いを意識されると
不思議と柔らかくなっている自分にも氣が付くでしょう。
水はけ水持ちが良い土とは?人間でいうと・・
自然栽培の中での良い土の最後の条件
それは、「水はけ水持ちがよい」
排水性が良いのに保水性もある土です。
これを人間界でいうと
私見では、エネルギーの流れだと思っています。
つまり、
自分に入ってくるエネルギー
自分の中に蓄えるエネルギー(水持ち)
自分の外に出すエネルギー
大事なのは、
自分の中に蓄えるエネルギーを多く保ちながら
エネルギーを出し入れすること
自分の中のエネルギーの流れ意識して過ごされて下さい。
自分の中にエネルギーを充分と蓄えているでしょうか?
私達の人生の土台を作る上で重要な事とは!
自然栽培をする方にとって大事な土。
その土を柔らかく、温かくするためには、「有機物」と「微生物」が重要ポイントとなります。
「有機物」は元は植物なので、
「有機物」&「微生物」をまとめていうと
「生物量」が大事となります。
これからは、
生き物の命を大事にする農業を肝に据える時代です。
人間も同じかもしれません。
自分と周りの人の命を大事にする生き方
これが私達の土壌(土台)を作っていくのだと思います。
身近にある味噌汁のパワー
有機栽培を推奨するグループがいうには、土壌にアミノ酸を入れると植物の光合成活動がスムーズになるそうです。アミノ酸合成にエネルギーを使わずともそのまま吸収した方が効率が良く、余ったエネルギーを光合成活動に使えるわけです。
これは、味噌に似ていませんか?
大豆の発酵により、大豆たんぱく質は、体に吸収しやすいアミノ酸に変化します。
しかもこの発酵により、アミノ酸、ビタミン類が多量に生成されます。
生命維持に不可欠な必須アミノ酸8種すべて含まれるのです。
日本には、「味噌は医者いらず」という言葉があります。
発酵食品を一日一回でも
意識して体に取り入れてみてはいかがでしょうか?
体調の変化を感じることでしょう。