自然の教え2-ナチュラルスタイル井田 敦之-
私がミクロネシア連邦国のポンペイという島で
1年半の間、自然と共に生きる民族と生活して以来
自然界と人間界に共通する法則を見出し自分の生活に活かしてきました。
自然から学んだ「幸せに豊かなに生きる秘訣」を分かち合えればと思います。
<目次>
- 1 競争は正か悪か?
- 2 私は、誰にも頼らず一人で生きていく!は無理!
- 3 10%与える法則
- 4 比較が好きな人間
- 5 言葉になぜ「葉」を使うのか?
- 6 自分の体は自分の食べた物でできている
- 7 食べ物には2つの顔がある
- 8 自然界の火素とは、人でいうと・・
- 9 自分の体の水分・エネルギーを流していますか?
- 10 地球(人間)の中心から湧き出てくるエネルギー
- 11 目に見えないからこそ大事な”言葉の力”
- 12 私たちの本当の価値とは!
- 13 自分を木に例えると・・・
- 14 根っこを伸ばす生き方!
- 15 枝葉を伸ばす人とは?
- 16 木の幹は、人間の体や器
- 17 肝心なことは目に見えない!
- 18 おにぎりの魅力
- 19 健全な植物から学ぶストレスのススメ
- 20 運動の本当の意味、運動のススメ!
競争は正か悪か?
自然界では多くの種を落とし、生育に優良なものが残りあ
一粒の種より多くの種を撒いた方が初期生育が良い。
まるで競争しているかのように成長しようとする。
競争が悪のように捉えられた時期がありましたが
競争自体は正でも悪でもなく
自己成長のために役に立ちます。
自分が何が得意で何が不得意か?
どういう分野で生きていくのか?
競争が無いと見えないことです。
競争で人を陥れる人がいるかもしれませんが
それは、自然の法則に反しています。
競争はあくまでも自己成長のためです。
私は、誰にも頼らず一人で生きていく!は無理!
誰もが若かりし頃、
一度は、誰にも頼らず一人で生きていく!と
考えたことがあるのではないでしょうか?
自分を奮い立たせる上では良いかもしれませんが、
実際は無理なのです。
自然界の草を見てもそうです。
競争に勝ちその地で立派に生えている草
この草は一人で生きていけるのかというと無理なのです。
目に見えない地下部の根っこを見ると
そこには無数の微生物が共存しており
植物を病気から守ったり
養分吸収を助けているのです。
人間界も同じなのです。
目に見えないところで
助け合いになっているのです。
すでに無数の人に助けられてきているはずです!
10%与える法則
自然界の植物は、
周りの生物と共存する形態をとっています。
一般に植物体は、全光合成産物の10%を根から放出し土壌微生物に与えている事が分かっています。
無駄のように見えますが
土壌微生物の栄養源となり、
植物の根を病気から守ったり
植物の根からの養分吸収をスムーズにしたりするのです。
ある方が言っていました。
自分の時間の10%を人に与えなさい
自分のお金の10%を人に与えなさい
自分の知恵の10%を人に与えなさい
10%与える法則は、自然の理のようです。
比較が好きな人間
自然界に自分と他者を比較して
生きている動植物はいるのか?
比較してあーだこーだ考えている動植物はいません。
比較は、人間の高性能な脳がもたらしたものです。
比較自体が、良い悪いも無く
人によっては、
自分を高める人もいるし
自分を卑下する人もいる。
自分を卑下する比較は、焦点が下に向いているので
ドンドン人生が下に向かっていきます。
比較もいいけど、その比較で自分は
下を向いているのか上を向いているのか
今一度考えるとよいかもしれません。
言葉になぜ「葉」を使うのか?
私が会ってきた自然栽培農家さんで軸がしっかりしている方ほど「言葉」を大事にしています。
言葉には偉大な力があると感じているのでしょう。
言葉とは、言の葉
なぜ葉という自然の文字を入れたのでしょうか?
言葉を葉に例えた有名な和歌集が
平安時代の900年代に紀貫之(きのつらゆき)が執筆したといわれる「古今和歌集仮名序」です。
その原文の始まりは
「やまとうたは、人の心を種として、よろずの言の葉とぞなれりける」(大和歌は、人の心を種として、葉っぱのように生い茂っている言の葉である)
人の心を種として捉えて
そこから言の葉が生い茂ると。
昔の日本人の感性が垣間見れます。
言い換えれば、
日々どのような言葉を使っているかで
その人の心が見えるということです。
自分の体は自分の食べた物でできている
植物が土壌から栄養分を吸って植物体を作っているのと同じく、人間は自分の食べた物で体を作っています。
当たり前のようで忘れがちになります。
昔の人は「食」は、人を良くすると書きました。
「主食」は、主に人を良くする食べ物という意味
食べ物には2つの顔がある
私達の体は私達の食べた物でできていますが、
この食べ物には2つの顔があります。
一つは、栄養素
土から栄養分を吸ってそれを体の糧にすること。
もう一つは、エネルギー
自然栽培の考えでは、
このエネルギーは「日・水・土」
自然界からのエネルギー
栄養素の考えは西洋的ですが
エネルギーの考えは東洋的です。
このエネルギーを自分の生命エネルギーの糧にする。
私はこれが本来の食べ物の見方だと思っています。
栄養素・エネルギーどちらの面からも食べ物を捉えてみると
また違った食べ物の見方ができます。
自然界の火素とは、人でいうと・・
日本で生まれた「自然農法」という考えでは、
自然界の力を重視しています。
その力を特に「火素、土素、水素」と呼び自然界のエネルギーとして捉えていたわけです。
この「火素」は、
自然界でいうと太陽からのエネルギー
人間でいうと情熱
何かをしようとする想いは
自然に発生して
実は強烈なエネルギーを含んでいます。
その想いを外に太陽のように放射されてください。
自分の体の水分・エネルギーを流していますか?
自然栽培において
大事にしている自然の力「火素、水素、土素」
このうちの水素は、水や月を指します。
大人の体重の約60%が水分だと考えると
水の大切さがわかります。
水の特異性は、「流れ」です。
人間いうと
体内の水分の流れとエネルギーの流れ
インプットして、きちんとアウトプットする。
この流れがスムーズでないと
よどみを生んでしまいます。
私の体はダムみたいなものかもしれません。
きれいな水(エネルギー)を取り込み
きれいな水(エネルギー)を出すの循環を意識する必要がありそうです。
地球(人間)の中心から湧き出てくるエネルギー
自然栽培の世界で大事にしている「火素、水素、土素」のうち、
土素とは、地球の中心からくるエネルギーをみているのですね。
地球自体がエネルギーの塊で
その表面に私たちが住んでいるのです。
この土素のエネルギーの流れを邪魔するものが
田畑の30㎝下くらいにできる「硬盤層」
肥料が固結したリ、トラクターで踏み固められた層。
自然栽培の方が肥料を使用しない理由の一つです。
人間の体も一つの地球みたいになっています。
内側からエネルギーが湧き出てくるのですが
それを自分で作った「硬盤層」でブロックしています。
※我慢・義務・犠牲で硬盤層を作っています。
自分の内側から湧き出るエネルギーを
止めずに感じてみると良いでしょう。
私がミクロネシア連邦国のポンペイという島で
1年半の間、自然と共に生きる民族と生活して以来
自然界と人間界に共通する法則を見出し自分の生活に活かしてきました。
自然から学んだ「幸せに豊かなに生きる秘訣」を分かち合えればと思います。
目に見えないからこそ大事な”言葉の力”
自然栽培の世界でも熟練者ほど田畑で使う言葉に気を付けています。
言葉には、波動があり、それが作物に影響すると考えているのです。
「言葉には力がある」と誰もが聞いたことがあるのですが、
目に見えないために、ついないがしろにすることもあります。
目に見えない言葉が影響を与えるのは、目に見えない私たちの心です。心はその力を感じ取っています。
温かい言葉を聞くと心が温かくなるし
冷たい言葉を聞くと心が冷たくなる。
ちゃんと私たちの心は、言葉の力を感じ取っています。
目に見えないからこそ影響力は大きいのです。
私たちの本当の価値とは!
自然栽培の世界にいると
「自然界に無駄なものは無いな!」と強く感じます。
雑草も害虫といわれるのも必要だから存在するのです。
人間くらいじゃないでしょうか?
自分を無価値のように感じるのは。
でも絶対に無価値なんてありえない!
なぜなら人類の英知を絞っても一つの細胞も作れない。
人間はその細胞を約37兆個持っている。
人智を超えた存在ですよ。
各人、何かの大切な役割を担って生まれてきてます。
それに氣付く旅で、氣付いたらガッツポーズです!
自分を木に例えると・・・
自然界と人間界の仕組みには共通点があるんじゃないか!?と思った全ての始まり。
それは、
酋長制の残る自然と共に生きる民族と1年半生活していた時に一本の大木を見て、「あの大木はまるで酋長だな・・」と思ったことが始まり。
大木は、幹が太く、枝葉を四方八方に広げ
多くの鳥がとまり、木陰を作り、人が集まる。
自分を木に例えると
どんな木なのか想像してみると楽しいですよ♬
根っこを伸ばす生き方!
人間を植物としてみると
見えないことが見えることがあります。
例えば、植物の根
”根っこ”の張りの良し悪しが生育に大きな影響を及ぼします。
植物の根を伸ばすにはどうするのか?
植物が受けるストレスに環境ストレスがあります。
水が少ないとか栄養分が少ないとか。
植物はストレスを受けると根を伸ばすのですね。
私たちも一緒ですよね。
ストレスは受けたくないけど、
死なない程度のストレスは、私たちの根を伸ばします。
今抱えているストレスは、
私たちの目に見えない根っこを伸ばすチャンスです。
枝葉を伸ばす人とは?
人間を一本の木に例える話をしてきましたが、
「枝葉」は何だと想像されますか?
私の観察では、「外部への行動や交流」
枝は、未知の空間に手を広げ
葉は、二酸化炭素を吸い酸素を出すように外部との交流
もし、
今の自分よりも大きくなりたいと望むならば
目に見えない根っこを伸ばしつつ
未知の分野に挑戦し、そこで交流(インプット、アウトプット)する必要があると自然界は教えてくれています。
木の幹は、人間の体や器
これまで人間を一本の木に例えた時に
やっぱり目に見えるところといえば「幹」ですね。
一番表面に現れて、その植物が草、低木、中木、高木と識別します。
人間でいうとこの幹は「体や器」
この体や器は、結果です。
目に見えない根を広げ
枝葉を広げた結果
作られる「体と器」
そういう目で人を観察するとおもしろい!
この方の目に見えない根っこは何なのか?
どのような枝葉を広げているのか?
ひるがえって、自分はどうなのか?
肝心なことは目に見えない!
私たちの世界は目に見える方が分かりやすいのですが、
実は目に見えないことの方が大事だったりしますね。
星の王子さま(著:サン=テグジュペリ)のキツネも言っていますね。
「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えない。肝心なことは目に見えないんだよ。」と。
食べ物にしても同じです。
肝心な農家さんの「想い」や無農薬に奮闘してきた「時間」は見えないのです。
人間関係も同じかもしれませんね。
今日接する人を表面的でなく心で見ると
何か違うものが見えてくるかもしれません!
おにぎりの魅力
「おにぎり」って、シンプルだけどおいしいですよね^^
日本最古のおにぎりが弥生時代後期の遺跡から見つかったといわれるほど昔からあったようですね。
「おにぎり」の意味には
神の力を授かるためにお米を山形(山を神聖化していた)にしたとか魂を込めたものとか諸説あります。
いずれにしても普通のご飯とは、また違った美味しさを感じませんか?
特に母や父がにぎったおにぎりとか。
人の手のひらってすごく力が出ているので
その手のひらでにぎるというのも体や心で感じる美味しさの一つかもしれません。
健全な植物から学ぶストレスのススメ
植物は、適度なストレスによって根っこを伸ばします。
根が伸びれば、それに応じて枝葉も伸ばします。
その結果、最終的に幹が大きくなるのですね。
この根と幹と枝葉は
一体どれくらいの割合になっていると思いますか?
健全な樹木に関していうと
根:幹:枝葉=1:3:1
つまり、根を伸ばしていくと
最終的にその3倍幹が太くなってくるわけです。
人間でいうと
いかに自分の根の部分を広げるかです・・・
これが、結構ストレスなのですが大事なんですね。
運動の本当の意味、運動のススメ!
私たちは、食べ物をネネルギー体で見ているので
もちろん人間もエネルギー体で見てます。
そうなると運動とは何なのか?
運動とは、
太らないためにするものなのか?
健康維持のためにするものなのか?
それは、単なる一側面にしか過ぎない!
私は、運動は、
自分の氣(エネルギー)を回すためだと思っています。
運動とは、「運(うん)を動かす」と昔の人は表しました。
運動は、ダイエットのためとかそんな浅くない。
運動は思った以上に恩恵をくれることでしょう!