田んぼは妊婦さんのお腹の中と同じ – 塚田自然栽培米
こんにちは、自然栽培米専門店ナチュラルスタイルの井田敦之です。
私は厳選した自然栽培米を全国にお届けしていますが、お米を選ぶ際に大事にしていることがあります。
それが、農家さんの「自然栽培米を通して伝えたい想い」なんですね。
農家さんの根本にある考え方で、それを聞くのが楽しいのです。
今回の塚田さんは、高校生の時に読んだ本に衝撃を受け、その学びを自分の軸に置いてこれまで歩まれ、今では「田んぼは妊婦さんのお腹と同じ」 という意識でお米を育てています。
なぜ塚田さんは自然栽培米を育てているのか?その理由を垣間見て頂ければと思います。
記事中に、塚田さんにお話し頂いた動画も載せていますので、ご覧頂ければと思います。
自然栽培米農家・塚田美恵さんとは?
熊本県八代市の塚田美恵さんは、江戸時代から先祖代々続く農家の生まれで、無農薬・無肥料の自然栽培米作りをしています。
塚田さんは高校生の時に「今、子どもの食を考える」という本を読み、化学物質が子どもに与える影響に衝撃を受け、食の安全に強く関心を抱きました。
学校卒業後、栄養士として給食センターで働いていましたが、数年後に家業の農業を継ぎ、食材を扱う人から作る人へと転身しました。
安全な食材を届けたいという想いがあった塚田さんは、無農薬・無肥料での自然栽培米作りに挑戦しだしました。
田んぼは妊婦さんのお腹の中と同じ!
塚田さんは、「田んぼは妊婦さんのお腹の中と似ている」 と言います。
田んぼも妊婦さんのお腹も、命を養う場所だからです。
また、育てられたお米は私たちの命を養ってくれる食べ物となります。命というキーワードで繋がっているのが田んぼなんですね。
その考えから、田んぼには農薬等の薬剤や化学肥料など、不自然なものを一切入れないように心掛け、より純粋なお米作りを目指しています。
お米を通して伝えたい想い
自然循環を心がける
塚田さんは「お米は太陽、水、土の自然の恵みからできている」 と言います。
田んぼでは、これらの太陽エネルギーや水、土、有機物が循環しています。その集大成としてお米ができています。
塚田さんは、田んぼで大事なのは「自然循環」 だと言います。
田んぼに入るものが自然由来のもので、きちんと分解され、循環するものであることが大事だと考えています。
塚田さんの田んぼに入る有機物は、収穫時に粉砕された稲藁や春草、微生物体などで田んぼで生まれて循環している有機物です。
まとめ:田んぼは妊婦さんのお腹と同じ?
塚田さんは、高校生の時に読んだ本の影響で食の安全への意識が強くなり人生が変わりました。
さらにご自身が妊婦となった時に、化学物質や薬剤の赤ちゃんに与える影響をより強く意識するようになったと言います。
これまでの「食の安全に対する意識」と「妊婦になった経験」から、お米作りにおいて「田んぼ自体が妊婦のお腹の中と同じ」だと感じるようになったそうです。
その気付きが根底にあるので、田んぼには不自然な物を入れないように心掛けています。
また、ご自身の子どもにも、自分の身の回りの物が自然の中で循環するのかどうかを意識させ、学ばせているそうです。
「田んぼが妊婦さんのお腹の中と同じ」という考え方は、女性ならではの視点ですが、とても本質を捉えているように思います。
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私たち「ナチュラルスタイル」は自然栽培の現状や考え方を広く知ってほしいと思っています。
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【参照元】田んぼは妊婦さんのお腹の中と同じ – 塚田自然栽培米