自然の教え6-ナチュラルスタイル井田 敦之-

更新日:2021年2月21日 公開日:2019年10月3日

私がミクロネシア連邦国のポンペイという島で
1年半の間、自然と共に生きる民族と生活して以来
自然界と人間界に共通する法則を見出し自分の生活に活かしてきました。
自然から学んだ「幸せに豊かなに生きる秘訣」を分かち合えればと思います。

ミクロの世界も美しい!-火砕流後の裸地-

地衣・コケ
火山時の火砕流の後に裸地になった不毛な土地にコケ・地衣類が入ってくるんですね。
そこから土壌が再び作られていくのです。

ちなみに地衣類とは、
菌類なのですが、体内に藻類を共生させている
菌類と藻類の共生体

土壌生成はそこから始まる!
それが根本だと
菌と共生やはりここはキーワードですね。
このミクロの世界も美しい!

ミロネシアの子供達の写真から何を感じますか?

ホストファミリー

最近いろいろな場でお話しさせて頂くときに使用するミクロネシアの写真。

私のホストファミリーだった方達ですが、皆さん色んなところに視点がいくのですね。

ある方は、子供が裸足であることに注目し
ある方は、子供がパンツをはいていないことに注目し
確かに、ミクロネシアの子供達の逞しさは尋常ではありませんでした。

自然に触れる生き方を
ミクロネシアの子供達とまでにはいかずとも
生活に取り入れていきたいですね。

コントロールするのか共生するのか!?

根
私たちが農薬を使用しないのは、健康的な食べ物をお届けするというだけでなく、土壌の菌を殺したくないのも理由の一つです。

農薬は人間によるコントロールですが
無農薬は菌との共生なのです。

例えば、VA菌根菌
ほとんどの陸生の野生草本植物や樹木に共生する菌ですが
この菌が共生している場合とそうでない場合では
作物の生育が2倍以上も違うことも珍しくない。

目に見えない
菌との共生、土壌も腸内も同じです。

コントロールするのか共生するのか
大事な生き方の指標かもしれません。

目に見えない土壌微生物(菌根菌)の働き

共生
殆どすべての野生草本植物や樹木に共生するVA菌根菌
この菌根菌に目を向けて栽培するかどうかで農薬の使用量もかわるでしょう。

菌との共生の力は驚きです。
根が1㎜の範囲だとすると
菌根菌は10㎜までまるで細根のように伸ばすのです。

土壌にある植物の生育に必要なリン酸を
10倍もの範囲を広げて根に届けるのです。

また、リン肥料を上げてリン酸が多い土壌より
リン酸が少ない土壌において
このVA菌根菌の生育促進が顕著となるのです。

自然は不思議な仕組みで出来上がっています。

目に見えない土壌微生物の世界
目に見えないものこそ大事にしましょう!

土壌と腸内は似ている!?


土壌微生物の存在により
植物は、次のメリットがあります。
①土壌中の栄養分を吸収しやすくなる
②病原菌に対して抵抗性を持つ
(VA菌根菌や放線菌の抗生物質、根の周りに拮抗菌が集まる)

一方、人間の腸内をみると
腸内細菌により
①体内に必要なビタミン類を合成し供給する。
②病原体の侵入を防ぎ排除する。

土壌微生物と腸内細菌の役割非常に似ていますね。
つまり、土壌と腸内は似ている。

ある食べ物を食べたとします。
その食べ物の土壌環境が腸内の環境に影響すると思います。

人間の子供は、植物でいうと・・・

種人間の腸と土壌は似ています。

ということは
人間の体は、樹木でいう幹、草本でいう茎
人間の子供は、種ということになります。

そのように考えると
土壌を汚すことのない生物豊かな土作りは
最終的には
次世代に逞しい種を残しているのです。

根本は、どんな土壌をどんな腸を作るか。

人間は植物より優秀なのか?

植物
植物は、低能な生き物だと思いますか?
除草剤等で簡単に殺せてコントロールできるので人間の方が上だと思うかもしれない。

植物は、根を張るとそこからは動けない。
暑くても、水がなくても、虫に食べられても
その場にいて生き続ける必要があります。

人間だとその場から動けないのは、苦痛ですが
植物は、生き残るため人間より鋭いセンサーを持っています。

人間の持つ五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)以外に重力、磁場、湿度、その量や大きさも計測し、土壌中の化学物質の含有量も分析して生きる方向(枝葉・根の方向)を決めています。

植物は、私達より鋭いセンサーを持ち生きているとみると
植物の見方が少し変わらないですか。

本来のありがとう!

パートナー
「ありがとう!」と感じて生きていますでしょうか?

もし、土がなければ食べ物が得れません。
もし、水がなければ生きれません。
もし、植物がなければ酸素がなく、3分と生きれない。

自然界のものすべて、
当たり前のように存在していますが
ありがたい存在です。

人間関係同じで
当たり前の関係が身近にあるでしょう。
当たり前こそ
もっとも「ありがたい」存在です。

体内のことを教えてくれる”便り”を見てますか?

便
無農薬栽培においてポイントは菌だと思っています。
同様に人間の体も菌だと思っています。

最も体内で菌が多いところ
それは、大腸ですね。

オシッコを小便
ウンコは大便といいますが
昔の人は、よく「便り(たより)」という言葉を使いましね。

今日、ジムのお手洗いで
張り紙をしていて、”お~”と勉強になったのでシェアー

小さな便りと大きな便り
常日頃、体内のことを教えてくれる”便り”

人間にとっての水の恩恵とは?

コップの水

当たり前にある水って価値ある重要なものの一つです。

体の水分含量は
子供で約70%
成人で60-65%
高齢者で60%以下

植物体内は、種によりますが80-90%と言われています。

水の目的は
体の隅々の細胞まで酸素や栄養素を運び、
そして老廃物を回収して排出。
発汗による体温調節もします。

体内を流れる水

人間にとって水の影響は計り知れないですね。

一度、考えてみるのもいいかもしれません。
どんな水(液体)を体に入れるのか?
キレイな水を守る環境を残せていけるのか?

水の性質を自分の体内で感じよう!

氷
私たちの体内には60-65%の水分が含まれているので水の影響を受けています。

水の性質の一つに
温度によって形が変わる性質がありますね。

0度になると氷(固体)になりますね。
つまり、体温が低くなってくると
固体に近づいてくるわけです。

実際、35度の体温の場合
血管が収縮し血流は減少しています。

冷えると縮まって固結していく。
これは自然現象です。

水の性質からも
体温は36.5度-37.0度くらいがいいのですね。

水の特性の一つ「浄化」を活かす

水
人間の体内の60-65%は水ということで人間は水の特性の影響を受けます。

水の特性の一つに
汚いものを流す「浄化」という特性があります。

今や私たちの体内に不自然なものが入ってくるのを避けることは難しいですね。
食べ物に含まれる食品添加物、シャンプーにも添加物、大気汚染物質、残留農薬がある農産物etc

主な排泄は、「便」「尿」「汗」
どれも水が関わります。

体から汚いものを洗い出し
体内にキレイな水を巡らすイメージで水を飲まれると良いでしょう!

自分を蒸氣のように振舞う!?

蒸気
水は温度が上がると
動きが活発になり
だんだんと蒸氣となり拡散します。

氣の武道の合気柔術の先生は
「自分を蒸氣のように振舞うべし」と。

つまりは、凝り固まるのでなく
柔らかく受け流し、ぶつからないという意味ですが
これは、私たちの実生活にも言えることですね。

冷たくて固い考えだと氷と同じでぶつかりますが
温かくて柔らかい考えだと蒸氣と同じで人とぶつかりません。

自分の熱量をどのように上げるのか?
自分の発する言葉や行いに温かみや柔らかさがあるのか?
怒ったときは特に感じてみると良いかもしれません。

土という字に込められた昔の日本人の感性

土
土というシンプルな字は、
土を縦長に丸め台の上に置いた形からきています。
土地の神様を祀る際の形です。

昔の日本人は、全てを生み出す土に
神が宿っていると感じていたのですね。

私たちもこのような感性を忘れず
土に接していきたいです。

土って何?

土
土って何でしょうか?
土は単なる土だよと思うかもしれません。

しかし、
Wikipediaで調べるとこのように書いています。
「土とは、鉱物、有機物、気体、液体、生物の混合物である」

特に「生物」に注目して下さい!

「生物」無しには土とは言えないのです。

自然栽培する農家は食の安全以外に
この生物も見ています。

次世代に本当の土を残していきたいものです。

硬い岩石が柔らかい土壌に・・・

土壌まで

土の成り立ちを見ると
環境が整えば、岩石も土になっていきます。

「環境要因の風化」と「生物の働き」です。

これが、土壌を作る自然の摂理

もしかして人間も同じかもしれません。

堅い考えの人がいたとしても
周りの環境と人の影響で柔らかくなってくるのかもしれません。

多くの人と触れてみる。
多くの人の考えを受け入れてみる。
もちろん自分の軸を持ちながらですが
大切なことかもしれません。

この世に不要な生物がいるのか?

ジャンボタニシ

世の中に不要な生物がいるのか?
と考えた時に頭に浮かぶのが「外来種」

環境省の定める「外来生物法」では、
日本の外から持ち込まれた外国産の生物で
さらに明治時代以降に入ってきたものに絞っています。

「ウシガエル」も「アメリカザリガニ」も外来種とされ
稲でいうと
「ジャンボタニシ」は外来種で有害動物に指定されています。

ジャンボタニシは、多くの人には有害と考えられていますが
自然栽培米農家には除草を助けてくれる生物。

良い悪いの区別は
人によって違うのが面白い。
その生物自身が悪いというわけではない。

悪玉菌とされていたクロストリジウム菌の働き

腸内細菌割合

作物にとって土壌微生物が大事なように
人間にとって腸内微生物は大事です。

腸内微生物の理想的な割合は、
善玉菌:日和見菌:悪玉菌=2:7:1
と言われています。

しかし、悪玉菌の中でもクロストリジウム菌は
アレルギーを抑える免疫細胞「Tレグ細胞」を増やすことがわかりました。

菌の世界は深いですね。
私たちはまだ見えていないことが多く
これからもっと菌達の役割が分かってくるでしょう。

自分の体を作っているものは何なのか?

サプリ

私たちの体に炭水化物、たんぱく質、脂質が必要なように、作物を作る土壌にも炭水化物等が必要です。

土壌においては、
西洋文化の流入とともに窒素、リン、カリに注目されて
化成肥料が主流になりましたが
その結果、土が固くなりました。

土壌にとって炭水化物の存在は
土壌微生物の餌になり
結果、微生物の働きで土ができる。

人間でいうサプリメントは化成肥料にあたりますがこれはあくまでもメインではなく単なる補助です。
自分の体を作るメインは何かを掴んでおきましょう。

どんな空気の中にいるのか?

腸

よく考えると、人間の体は口から肛門まで一本の管です。
人間は生まれてすぐは完全な無菌状態
3-4時間で大腸菌などが入り、
3日を過ぎた頃からビフィズス菌が出現するようです。

口を開けた瞬間
周りからいろんな菌や物質が入ってくるんですね。
どんな空気の中にいるのか?大事ですね。

自分の腸内がお花畑?もしくは沼?

花畑

私たちの体内には、1000兆個体を超える微生物がいるといわれています。

特に腸では、その微生物群がお花のように群生していることから「お花畑(フローラ)」と呼んでいます。

イメージをされて下さい!
自分の体内がお花畑になっているのか?
沼のようになっているのか?

沼のようになっていたら
沼からメタンガスが出るようにオナラがよく出るでしょう。

お花畑のようになっていたら
体も心も軽やかに感じるでしょう!

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